意匠
聞きなれない言葉だと思います。日本では、デザインを保護する権利として意匠権が求められています。
ただ、元来が産業政策から生まれた法律だけに、美術的・芸術的なデザインというのではなく、あくまでも工業デザインが対象となっています。昨今のスマホアプリの画面だって、立派な工業デザインだという方も多いでしょうが、1つだけネックがありました。それは・・・
法律として、デザイン単独では保護しない形になっているからです。デザインとそれが施された「物品」。この2つを一体不可分として権利化するようになっています。
意匠として権利化するには、この「物品」の壁をクリアしなければなりません。画面イメージって、「物品」そのもののデザインとは言えないですよね。ですから、以前は画面イメージは意匠法の保護対象にならなかったわけです。
それでは、過去から現在まで、どういう考え方の変遷があったのかをまずは理解しておきましょう。